Vol.4   パチンコ台とコンピューターのお話(その1)

「パチンコの出る、出ないは、店の事務所にあるコンピューターのボタン1つでどうにでもできるのさ。」訳知り顔の人が、あなたにこんなことを言ってきたことはありませんか?「えっ、本当?」答えながら、不安に思ったり、「そうに決まってる。」なんて考えたり…。でも、ちょっと待って下さい。この種の話って、私もよく耳にしますけど、結局、言っている人の、想像で言っているだけで根拠に乏しい話ですよね?
 そこでズバリ、本当のことをお話しましょう。そもそも、パチンコ店において、『コンピューター』と呼べる物は2つあります。1つは、パチンコ台の『基盤』、そしてもう1つは、先ほど登場した、店の事務所にある『ホールコンピューター』です。まず、『基盤』についてですが、これは、台ごとに大当り、揃う図柄、リーチアクションといった、台の動きに関するさまざまなことを抽籤したり、決定したりしている部分。台から出る音楽や、ランプの点滅があるのも、この『基盤』の動きによるものです。
 『基盤』はメーカー出荷段階で、封印シールを貼ったり、カシメ処理をした後、開けることは法律で禁じられています。次に『ホールコンピューター』についてですが、これは、各台から発生するデーター(大当りの回数、大当りの発生確率、デジタルの回転数、大当り時の出玉数など。)を集計するためにあります。このデーターは、店長によって分析され、これにより、明日の釘(旧型CR機では設定も含む)、パチスロなら設定調整の参考になっているのです。以上で確認していただきたいのは、『基盤』の情報は、『ホールコンピューター』へ『一方通行』で送れますが、逆に、『ホールコンピューター』から『基盤』に指示を送るなどという機能はないということです。「ホールコンピューターでデ出玉が自由自在」…というのは迷信です。



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