同じに玉を100個打っても玉の入賞個数は一定しないという話を前回しましたが、おもしろいもので、入賞率が平均以下の時は「電圧のせいだ!」と息巻く人も、入賞率が平均以上の時は何も言いません。このことから、わかるとおり(確かに「スランプ」はありますが)人の思い込みとういのは、結構いい加減なものです。パチンコの「スランプ」性を「電圧」によるものという考え方は間違っています。次に「朝イチで合わせたハンドルが、時間が経つと共に玉の飛びが変わる。」という点についてですが、これには、様々な要因があります。総合すると「玉(これもすでに”真球”ではありません。この点は次の機会にお話しましょう)をモーター(または電磁石)の力で、コイルやゴムなどを使った発射装置で打つ。」(このメカニズムすら知らない方が多いと思います。)という際めてアバウトな仕組みでできているパチンコ台が、一日中正確に、玉を同じポイントに打つことなど困難です。むしろ玉の飛びは刻々と変化するものだと考えて下さい。そして、その都度、手でハンドルを調整することを怠らないこと。これは「遊技」としてのパチンコの基本です。一日中ハンドルを一定のポイントに固定したままの人が「これはおかしい。」とか「電圧のせいだ。」と言うことが見当違いも甚だしいことは、以上で理解していただけると思います。それでは最後に「電圧マニア」!?のあなたに、「パチンコ台と電圧の本当の話」をしましょう。パチンコ台の使用電圧は24ボルト。家庭用の
電源の100ボルトに比べるとかなり少ないと言えます。約10%電圧を下げるとデジタル部分等の表示が不可能な状態となり、また、約15%電圧を上げると、同様に正常な動作が不可能になるほか、台(主として制御基盤)が破壊してしまう可能性が出てきます。もちろん「電圧」は日常微妙に変化していますが、それを店側が操作するというのは根拠のない話です。
《次号へ続く》
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